Rechercher

DECEMBERS

Mis à jour : 3 nov. 2020

大伴良則さんからの電話の着信を気づかずうっかり寝るときに気づいた。ヤバいなあ、、なんだろう、、と思いきや翌日LINEに謎のリンク先がいくつか入っている。パリのカフェのような軽快な音楽のmp3も入っている。まず、大伴さんは完全原稿自筆なのでLINEとかでやりとりできるというのが嬉しい。大伴さんにはいつもアルバムのライナーノーツを(ペンで)書いていただいているのだがその鋭い視点ながら全てのジャンルを網羅していて縦横無尽に脳内でリンクして楽しんでいる様にいつも驚き、そして出来上がった文章は宝だ。いまだにコピーは私の宝としてCartierより大事に保管している。 で、そのLINEのリンク先が謎でグレースジョーンズが人形持って踊っているのだ。ビビりながら電話すると「書上さん、こんな感じでハートブレーカーを歌ったらいいと思います〜」ひょうひょうと言ってくる。確かにグレースジョーンズは昔からファンで。いまだカッコイイのだが全く意図がわからない。が、面白そうなのでもちろん引き受けた。 が、まず、そのめちゃくちゃ有名な曲らしいGrand Funk Railroadのハートブレーカーすら実は知らない。そしてそのmp3がどうやらそのアレンジバージョンということだ。そうそう私は歌手参加なので歌入れをするというわけだ。原曲聴いてこれは困った。カッコイイのである。。正直やばいぞと、まずはそのHeartbreakerを勉強しはじめ、そのアレンジになっているいただいた(青木庸和さんの素敵なアレンジ)mp3とテンポを合わせ、Grand Funk Railroadに合わせて歌のレッスンを自分で開始した。

まず、Grand Funk Railroadが上手でいい味出しすぎて私が同じ様に英語で歌ったところで面白くない。いつもは自分でアレンジするのでごまかせるのだがそれもできず悶々と練習してるときに大伴さんとこの「DECEMBERS」の共同プロデュースのINOJYOさんから絵文字満載で軽ーい感じのメッセージがきた。まだこんな時期なのでお会いしたことのないのだが、写真で見る限りやたら眼力の強い圧倒されそうな井ノ上和宏、K INOJYOさん。凄いプロデュース力だ。凄いひとというのはおよそやりとりの最中、会話でもなんでもなのだが突然アイディアが湧く。あれは不思議だ。で、やりとり中、急に全体像が見えそれからぶっ通しで歌入れをして夜にはおよそできた。いやぁほんとありがたい。そして終わってから気づく大伴さんのグレースジョーンズの意味。。あーなるほどねえ、、と納得して全てお見通しだった大伴さんの凄さにもビビりつつ無事歌入れが終わったのであった、。 さて。今回のことでひとつ気がかりなことがあった。

それは以前、ビートルズの有名曲をアレンジを頼まれいつも通り好きな様にコードまで変えてやったのだが、かなり悲しまれた。「僕にはこれは受け入れられません」と。唇を噛み締めるように言われたとき、その人にとって神存在であるひとたちの重さをひしひしと感じたのである。とはいえ、全く変えないのでは原曲コピーでいいんじゃん、そしてそれはビートルズが演奏するのが一番良い、と。そしてもはやそれは叶わない願いになった時代です。余談だが、よく演奏者が言う「作曲者のそのときの思いをよく感じて演奏しなさい」的発想は私の作曲者側からするとまったくもって無く「この曲からなにか面白いものを感じてやっちゃってください」なのだ。以前エキセントリックオペラをやっていたときもアレンジが終わって歌入れをしてもらうときのあの感動は忘れられない。演奏者が生きたものにしてくれるのだ。自分の思った通りではない何かに。と、ずっと思っているので神的ビートルズや神的Grand Funk Railroadでもそれでいいのでは?と思うものの。きっとその世代の信者からしてみればあり得ない冒瀆になるのではという心配であった。 が、、よーく理解しているはずのINOJYOさんが「わー面白い、凄いー」と言ってくれ大伴さんも「化学反応出て嬉しい〜」と言ってくれる。 私はその時、心底「わー凄いひとたちだなあー」と思った。そして現在進行形で進んでいる音楽家の姿を感じた。きっとどこかに「唇噛み締め許せない」ひとたちがいるはずの中ザックザックと進んでいくカッコ良さである。知っていればこそ勇気のあることだったのでは、と思う。 音楽は博物館に陳列するものではないので、クラシックでもロックでも最大限のと愛と技術をもって感じるままに演奏していくしかないと思う。ファッションと同じなのかな。 というわけで、、素敵でキレるひとたちと共に大変やりがいのあった歌入れであった、ぞ、と。 本編CDはDECEMBERS」のwebより ちょっと変えてみたオマケのclassicalREMIXはこちら https://www.nahoko-kakiage.com/soundで聴けます。(本編とかなり違います)

Posts récents

Voir tout

住んだことのない実家

先月末、脳梗塞から入院してた父があっけなく他界してしまった。2週間の入院だった。コロナ時期なので全く病室に入れず、担当医師ともLINEで会話したりと、ひしひしとこの時期の辛さを思い知った。 よく、ご両親は音楽関係ですか?と聞かれるが父は全く音楽と縁がなく普通の(いやちょっと変わっているか?)の人だった。何度も父母は離婚してるので自分と一緒のときがやや分断されるのだが、一緒のときは自転車のパンクから

  • White SoundCloud Icon
  • SoundCloud - White Circle
  • SoundCloud - Grey Circle
  • Grey Facebook Icon
  • Grey Twitter Icon
nahoko-kakiage
kakiage works
Eccentric opera